グレッチ カスタムショップの当店オーダー品。

Billy-Bo Jupiter Thunderbird を ”Round UP” ルッキングで仕上げた、まさにGretschファンの為の一本です。

1950年代、ボ・ディドリーが初期に愛用した#6131 Jet Firebirdを基にデザインされた Jupiter Thunderbird は、独特の形状を持ったチェンバード(空洞)構造のマホガニー・ボディーとマホガニー・ネックのグレッチ版ソリッドモデル。そのギターを譲り受けたビリー・ギボンズ(ZZ Top)がリプロダクトを行い完成させたのが G6199 Billy-Bo です。ホワイトファルコン・バージョンやブラックのリバースモデルをJack Whiteが使用しているのも有名。そんなBilly-Boを今回は50sのRound Upを踏襲したルックスでアレンジ!!

トップ材に「ノッティー(節)」のある「パイン材(松)」を使用(よく見ると4ノッティーです!!)。当時、ファルコン等の上位機種のみに使用されたシンクロ・ソニック・ブリッジ、通称「メリタ・ブリッジ」と、この年代のみに採用されたボディートップの「G・ブランド」刻印。”Cow ＆ Cactus” のイングレイブが施されたフィンガーボード、ステアーのモチーフが入ったピックガード、ヘッドストックにもステアーインレイ。さらに最初期のレアスペックとなるスクリプト・ロゴが!

ボディ・サイドにはウェスタン・モチーフのレザートリム、ポジションマークにもウェスタンモチーフのブロックインレイを採用。55年頃の仕様となるブランドロゴなしのアローノブ、さらにこのモデルのみの特徴としてG-テールピスにマウントされたベルト・バックルが衝撃的にクール。

全体にウェザーチェックの入ったレリック仕上げ、ネック裏にはローポジションを握りこんだ様なロックなエイジングが施されています。

ここまでくれば音なんてどうでも良いですが(笑)、、、、なんとサウンドもご機嫌なのですから言うことが有りません。

いわゆるジェットシリーズと構造は同様ですが、独特のボディー形状によりセミアコの様な強い箱鳴りとローミッドを演出。重量は3.45kgと超軽量で取り回しも抜群。P.UにはSeymour Duncan Custom Shopによるダイナソニック P.Uをチョイス。ハイゲインでは扱いの難しいTVジョーンズに比べて、ローミッドにパワー感が有り、秀逸なドライブサウンドを生み出します。ネックは程良く厚みのあるCシェイプ。尖ったルックスながら、理にかなったボディーシェイプでハイポジションの演奏もスムーズです。

もちろん今回もマスタービルダーにはスティーブン・スターンを指名。彼が作るギターが悪いはずがありません。

ボ・ディドリーとビリー・ギボンズ、そしてGretschというアメリカン・ブランドが生み出した芸術作品とも言える造形とサウンド。クリーンはもちろん、歪ませてもガッツのあるロックンロールサウンドを響かせます。ギタリストはもちろんヴォーカリストにもジャストフィットするでしょう。

オーダーから一年、皆さんは待っていなかったかもしれませんが、私は待ち焦がれました。そんな一本です!!


SPEC
Body：“G” brand on the Body laminated Knotty Pine Top / Chambered Mohogany Back
Finish：Faded Orange / Aged Nitrocellulose Relic
Neck：1-Piece Mahogany /Stock C
Fretboard: Rosewood
Frets：22, Vintage
Scale Length：24.6”（625mm）
Hardware：Gold “G” Cut-Out Tailpiece w/Mounted Western Buckle、Western Leather Side-Body Trim Accented with Aged Furniture Tacks
Machine Heads： Gotoh Open Back Tuners
Bridge：Chrome-Plated Gretsch Synchro-Sonic Bridge
Pickups： Seymour Duncan Custom Shop Dyna Sonic P.U
Switching：3Way
Control:Master Vol / 2Vol / Master Tone
Weight：3.44 kg
White Hard Case 保証書/認定証 アクセサリー付属